マイクロ波合成反応装置 flexiWAVE

flexiWAVEはマイクロ波合成方法の最適化とスケールアップのために、様々な密閉系や還流のアクセサリーを使用することができます。

また、従来のマイクロ波合成反応の特長と、反応容器を物理的に回転させるという独自の技術で均一加熱を実現します。特に不均一系の反応(系)に対して非常に有効です。

反応温度は、非接触赤外線センサーと接触式光ファイバーでモニター/コントロールされ、専用ソフトウェア上で、設定した温度・時間を自動的に再現します。

開放系・密閉系・減圧下においても、反応パラメーター(時間・マイクロ波出力・加熱冷却のスピード・温度・圧力・減圧など)を制御し、安全に反応を進めることができます。

flexiWAVEによる均一加熱

現在市場に出回っているマイクロ波反応装置は、不均一系反応混合物の加熱、特に溶媒量が少ない場合において、適切に加熱することができない問題があります。これは、大量の固体を扱う場合、特に顕著でした。
このような場合、均一化するためにマグネチックスターラーもしくはメカニカルスターラーが利用されますが、最善の解決策とはなりませんでした。

外部加熱

従来の外部加熱は容器内への熱転換効率が悪く、均一な温度を得られませんでした。
加熱される物質が断熱材として働き、内部よりも外部の方が熱が高くなります。

マイクロ波加熱

一方マイクロ波加熱は、より均一な温度を得られます。
加熱される物質が断熱材として働くことは変わりませんが、物質はマイクロ波照射により内部から先に加熱されます。

flexiWAVEの場合

RotoSYNTHによる加熱

flexiWAVEはマイクロ波加熱にさらに容器を回転させることで、容器内を高速かつ連続的に混合します。
マイクロ波照射との組み合わせにより、より均一な温度分布を得ることができます。

さらに

反応容器の材質はホウケイ酸ガラスで、サイズは2.5Lまたは300mLを選べます。混合/ホモジナイズするためのデバイスも標準で搭載されています。

また、flexiWAVEは、常圧下・不活性ガス環境下・減圧下での操作が可能です。さらに、マイクロ波照射中に固相担体から揮発成分を除去または回収することもできます。

基本仕様

装置本体

  • 高出力マイクロ波による急速加熱
    2台のマグネトロンを装備。マイクロ波の最高出力は1800ワットで、急速加熱を可能としています。
  • 均一なマイクロ波照射
    ディフューザがマイクロ波を均一に拡散し、ホットスポットを防ぎます。
  • 全ステンレススチール製
    シャーシは、耐溶媒性のステンレススチールで構成され、プラスチック部品は使用していません。キャビティとドアは、PTFEでプラズマコーティングされています。

圧力可動式ドアによる高い安全性

オーブン内の圧力が急上昇した場合、安全のためにドアが開き、余剰圧力をリリースし、瞬時に復帰します。ドア内部のセンサースイッチはドアの開閉をチェックし、マイクロ波のリークを防ぎます。

スターラー

内蔵の可変式スターラーにより、個々の反応容器内を均一に撹拌します。回転子の材質は、PTFE、非極性溶媒用のWeflonから選択可能です。

製品紹介ビデオ

Milestone社のさまざまな製品をビデオでご紹介しています。リンク先はメーカーサイト(英語)となります。

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