連続流れ分析法(CFA法)とは?

連続流れ分析法は湿式分析を自動化した分析手法です。

従来のマニュアルハンドリングと比べて利便性や簡便性、迅速性に優れ、環境や農業、食品、工業等の幅広い分野の自動分析法として使われています。

  • 分析操作に手間がかからず作業効率がアップ
  • 試料や試薬の使用量・廃液量が少なく環境に優しい
  • 人為誤差(ヒューマンエラー)の削減
  • マニュアル分析と同様に反応の終点で検出可能
  • 多項目の同時分析が可能

幅広い分野のアプリケーションに

JIS K0102工場排水試験法における流れ分析法の主な対象項目をはじめ、様々な分野において豊富なアプリケーションに対応します。
Skalar社の海外実績をベースに各アプリケーションに応じたシステムをご紹介します。

環境水質(表層水/地下水/排水/飲料水/海水など)

  • アンモニア態窒素
  • 硝酸態窒素
  • 亜硝酸態窒素
  • りん酸態りん
  • 全りん
  • 全窒素
  • 全シアン
  • シアン化物
  • フェノール類
  • 陰イオン界面活性剤など

土壌・農業・肥料

  • アンモニア態窒素
  • 硝酸態窒素
  • りん酸態りん
  • カリウム
  • 全窒素
  • 全リン
  • 尿素など

ビール・モルト

  • 苦味価(Bitterness)
  • β-グルカン
  • 二酸化硫黄
  • 遊離アミノ態窒素
  • 糖化力(Diastatic Power)
  • α-アミラーゼなど

タバコ

  • アンモニア態窒素
  • 塩化物
  • 硝酸態窒素
  • トータル還元糖
  • ニコチンなど
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連続流れ分析装置San++の構成

連続流れ分析装置San++は、試料を採取するためのオートサンプラーと試料や必要な試薬を定量送液するためのペリスタル式の定量ポンプ、空気分節のためのエアーインジェクション、分析に必要な反応をおこなうための各種ユニット、反応生成物を検出するためのディテクター、システムを制御・統計処理をおこなうためのコンピュータで複合的に構成されています。

オートサンプラーによって“試料A→リンス剤→試料B→リンス剤・・・”の順番で吸引され、1.5から2mm程度の細管内に流れていきます。その中に一定間隔で空気を連続的に導入して複数の規則的なセグメントを形成させます。この流れの中に分析に必要な試薬を注入し、化学反応をおこなって形成された生成物を様々な検出器を介して測定します。空気により分節されたセグメントは隣接したセグメントと混ざり合うことなく、独立した系統として流れていくため反応時間を自由にコントロールすることができ、化学反応が平衡状態で完結する終点での検出が可能となります。また、フローの制御が容易にでき分析操作の多様性に富んでいます。

San++のシステム構成

オートサンプラー

4種類から選択が可能

オートサンプラーの基本動作は、指定した試料の的確なサンプリングです。設定した分析シーケンスに従った順番でサンプリングが可能なランダムアクセス型のオートサンプラーで、試料のセッティング数や各種追加機能に応じて4種類のオートサンプラーがラインアップされています。

オートサンプラー(詳細)のページへ

ケミストリーユニット構成

プロセスをユニット一台に集約

オートサンプラーから送られてくる試料と各試薬を反応させる本体ユニットです。ケミストリーユニットには、ペリスタルポンプ、エアーコンプレッサー付きエアーインジェクター、操作用タッチパネル、リークセンサーが標準搭載されています。
サンプル処理数、測定項目数等に応じて3種類のユニットから選択できます。

ケミストリーユニット構成
ケミストリーユニット(詳細)のページへ

バラエティ豊富なディテクター

San++では標準となる比色分析のデジタル光度計のほかに、UVディテクター、IRディテクター、炎光光度計、ISE電極などを接続することができます。

また、その他にも

  • デュアルチャンネルディテクター(1システムでの複数項目同時測定を可能に)
  • 自動マトリクス補正ディテクター (試料マトリックスによる変動を自動補正)

などを搭載することも可能です。

ディテクター左から、UVディテクター、蛍光ディテクター、IRディテクター
ディテクター(詳細)のページへ

専用制御ソフトウェア

FlowAccessV3

WindowsベースのマルチタスクソフトウェアでSan++のオペレーションからデータ処理を制御します。
サンプラー・ケミストリーモジュール本体のウォーミングアップ、試料や検量線作成用標準液の前希釈、各測定項目のパラメーターや試験テープルの設定、ピーク補正からデータ処理の一連の作業をFlowAccessV3の簡単操作で効率よく自動化します。

  • プレダイリューション(前希釈)・ポストダイリューション(後希釈)設定
  • リアルタイムのキャリブレーション編集と試料データ再計算
  • リアルタイムのピーク編集機能とデータの抽出
  • ブランク値、QC値等の統計解析
  • LIMS、Excel、ASCII、CSVでのデータ転送
  • タイムプログラム設定でのスタートアップ・シャットダウン自動化
  • 日本語対応(イラスト化された文字は除く)
ソフトウェア
ソフトウェア(詳細)のページへ

製品紹介ビデオ

San++についてビデオでご紹介します。リンク先はメーカーの動画サイト(英語)となります。

カタログ

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お知らせ

サンプル試験とデモ試験について

装置導入ご検討のために、サンプル試験を実施しております。来社していただいてのデモ試験も実施可能です。ご希望の方はぜひお問い合わせ下さい